J1第36節からは、9位のFC東京と17位の徳島ヴォルティスの試合をピックアップした。前節0対8で横浜Fマリノスに惨敗した東京と、4戦未勝利でJ1残留に向けてなんとか連敗を阻止したい徳島。互いに敗戦から巻き返しができるのか注目したい。
FC東京vs徳島ヴォルティスの試合情報
概要 | 明治安田生命J1リーグ第36節 |
---|---|
試合 | FC東京vs徳島ヴォルティス |
会場 | 味の素スタジアム |
日時 | 11月20日(土)14:00 |
FC東京のチーム状況
ホームで迎える東京は今季35試合で14勝7分14敗の9位につけている。前節、横浜Fマリノスに0-8で屈辱的な敗戦を喫し、ここまで指揮を執っていた長谷川健太監督が辞任。現在は、森下伸一(GKコーチ)が残り3試合を指揮することが決まっている。来季は、IT大手のミクシィが経営権を取得する見込みとなっており、アドバイザーとして元アーセナルのアーセン・ベンゲル氏を招へいする予定だ。更に、来季は監督候補としてベンゲルの教え子である元スウェーデン代表のフレドリック・ユングベリの名前も挙がっている。
監督人事含めピッチ外が騒がしい東京だが、この試合は日本代表の長友佑都が代表帰りの疲労を考慮して欠場すると予想される。また、前節の横浜戦で退場した森重真人も欠場だ。大敗から2週間でどれだけ守備の改善が出来たのか。ACL出場圏は遠く降格の心配もないが、2人のベテラン不在の状況で大敗の負の印象を払拭すべく勝ち点3を狙う。
徳島ヴォルティスのチーム状況
一方の徳島は、今季35試合で8勝6分21敗の17位。このままだとJ2に降格してしまう。湘南、清水が勝ち点33で15、16位につけており、残り3試合で徳島が残留できる可能性は残されているが、勝ち点3以上が必要なため1勝以上は絶対条件となる。直近の試合は、セレッソ大阪とヴィッセル神戸に0対1で2連敗している。2戦連続ノーゴールで攻撃陣も不発。その前の大分との残留争いでは、先制点を守りきれず1-1で引き分けた。32節の横浜FC戦は5-3で敗戦。下位2チームに勝てずじまいで4試合未勝利という厳しい状況だ。次節は湘南戦が控えているため、ここで勝って弾みをつけたい。
現在チーム最多7ゴール挙げているFWの垣田・宮代はチームの窮地を救えるか。垣田は31節の鳥栖戦、32節の横浜FC戦では2試合連続2ゴールを挙げた。宮代は32節の横浜FC戦では1アシスト、続く33節の大分戦では1ゴールで結果を残している。欠場者はいない見込みのため、ベストメンバーで臨むと予想される。
FC東京vs徳島ヴォルティスの過去の対戦戦績
通算対戦成績(全7試合)
FC東京 5勝
徳島ヴォルティス 0勝
ドロー 2回
FC東京のホーム戦
FC東京 3勝
徳島ヴォルティス 0勝
ドロー 0回
(リーグ戦・カップ戦合計)
ブックメーカーのFC東京vs徳島ヴォルティスの勝敗予想オッズ
ブックメーカー | スポーツベットアイオー |
---|---|
勝敗予想オッズ | FC東京@1.96倍 ドロー @3.40倍 徳島ヴォルティス@3.95倍 (11月18日12:30時点) |
予想 | FC東京 |
ブックメーカーの勝敗予想オッズを見ると、ホームのFC東京が1.96倍、ドローは3.40倍、アウェイの徳島ヴォルティスは3.95倍でホームかつ上位の東京の見込みの方が高い。
FC東京vs徳島ヴォルティスの戦術や展開考察
東京は今季4-2-3-1を用いた22試合で10勝4分8敗30得点26失点している。8失点した前節のマリノス戦もこの布陣で戦った。全失点のうち3分の1近くがこのマリノス戦のため総合的には機能していると言えるが、気持ちを切り替えるためにこの試合では新たな布陣を採用する可能性もある。前線の注目は左サイドのアダイウトン。アダイウトンはカットインから中に切り込んでシュートをするのが得意だ。34節では清水からゴールもしている。ディエゴオリベイラとレアンドロを合わせたトリオの躍動に期待がかかる。
一方の徳島も4-2-3-1がベースだ。左サイドをきっかけに攻撃する傾向が強い注目選手は藤原と西谷。藤原は個人での仕掛けを得意としており、ドリブルからチャンスを作る。西谷はクロスボールを供給する。後方からサイドバックのジエゴが攻守両面で2人をサポートする。
攻撃回数、シュート、パス、守備などのスタッツ面では東京が徳島を上回る。また、両者の対戦を振り返ると、徳島は東京に一度も勝ったことがない。それどころか、過去7試合で、徳島は1点しか決めていない(今年4月のルヴァンカップ)
過去の数字は大した参考にはならないが、両者調子を落としている状況とはいえ東京に分があるのではないだろうか。