J1第37節からは、セレッソ大阪と名古屋グランパスの試合にも注目したい。セレッソは今季ホーム最終戦で、ルヴァンカップ決勝で敗れた相手の名古屋を迎え撃つ。今季で現役引退を表明した大久保嘉人は有終の美を飾れるか。
セレッソ大阪vs名古屋グランパスの試合情報
概要 | 明治安田生命J1リーグ第37節 |
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試合 | セレッソ大阪vs名古屋グランパス |
会場 | ヨドコウ桜スタジアム |
日時 | 11月21日(土)14:00 |
セレッソ大阪のチーム状況
今季のセレッソ大阪は36試合終えて12勝9分15敗の11位につけている。ACL出場権は遠く降格も無いが、今季はまだ天皇杯が残っている。今節の相手である名古屋とはその天皇杯で対戦。10月27日の準々決勝はセレッソが3-0で勝利した。しかしその3日後、ルヴァンカップ決勝は0-2で敗れており、タイトルを逃した。直近は柏に0-1、川崎に1-4で完敗して2連敗中で、守備の立て直しが求められる。大久保にとって最後のホーム戦となるこの試合は、ルヴァンカップのリベンジ、そして歴代最多となるJ1通算191得点の記録をさらに更新できるか注目が集まる。
名古屋グランパスのチーム状況
対する名古屋は今季36試合で19勝8分9敗の4位。前節はガンバ大阪に3対1で勝利し、ルヴァンカップでの優勝を含め直近4戦無敗の好調だ。来季のACL出権を巡って3位の神戸を追いかける状況が続くが、神戸も前節横浜FCに勝って6戦無敗で勢いづいており、中々差は縮まらない。両チームの勝ち点は神戸70点/名古屋65点。この試合に勝ち、神戸が今節マリノスに負ければ決着は最終節までもつれる。
前節は、夏に加入したシュヴィルツォクが2点、柿谷が1点決めた。柿谷は35節の仙台戦でもゴールを決めており、3戦連発かつ古巣からのゴールが期待される。一方で今節は丸山、米本、阿部が欠場見込みとなっている。
セレッソ大阪vs名古屋グランパスの過去の対戦戦績
通算対戦成績(全52試合)
セレッソ大阪 16勝
名古屋グランパス 27勝
ドロー 9回
セレッソ大阪のホーム戦
セレッソ大阪 10勝
名古屋グランパス 11勝
ドロー 3回
(リーグ戦・カップ戦合計)
ブックメーカーのセレッソ大阪vs名古屋グランパスの勝敗予想オッズ
ブックメーカー | スポーツベットアイオー |
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勝敗予想オッズ | セレッソ大阪@3.10倍 ドロー @3.35倍 名古屋グランパス@2.30倍 (11月25日9:00時点) |
予想 | 名古屋グランパス |
ブックメーカーの勝敗予想オッズは、ホームのセレッソ大阪は3.10倍、ドローは3.35倍、アウェイの名古屋グランパス2.30倍となっている。
セレッソ大阪vs名古屋グランパスの戦術や展開考察
最後に試合展開を考察する。セレッソは今季セットプレー(14点)とクロス(10点)からの得点が多い。統計データでも、クロスの累計本数は今シーズン全チーム中2位。前節の川崎戦でもクロスから1点返した。このラストパスを供給した左サイドバックの丸橋祐介は今季チーム最多の6アシストしており、攻撃のキーマンとなっている。今節も右の丸橋、清武、加藤のラインは攻撃の要となりそうだ。さらに、アタッカーの坂元、山田、そして出場機会があるなら大久保ら前線が積極的に仕掛けることでセットプレーのチャンスも生じ、ゴールの可能性が高まりそうだ。
一方の名古屋は4-2-3-1をベースに戦う。左サイドの相馬勇紀とFWのシュヴィルツォクとの相性が良く、前節のガンバ大阪戦でのシュヴィルツォクの2ゴールは相馬のパスから生まれた。相馬は今季チーム最多8アシストの結果を残しており、主力としてここまでチームを引っ張ってきた。中盤では稲垣祥のミドルシュート、柿谷曜一朗のテクニック、前田直輝の仕掛けなど、選手それぞれが役割を理解した上で厚みある攻撃を仕掛けていく。
直近のパフォーマンスが好調なのは名古屋。今節も大阪での試合となるが、前節ガンバに勝ったことでアウェイの尻込みは薄い。