2021年のJリーグ最終節では、最後の降格枠17位からの逆転残留を図る徳島ヴォルティスが、12位サンフレッチェ広島と対戦する。徳島は勝ち点36、16位の湘南も同点。湘南の結果次第となるが、自身の勝利は絶対条件。
徳島ヴォルティスvsサンフレッチェ広島の試合情報
概要 | 明治安田生命J1リーグ第38節 |
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試合 | 徳島ヴォルティスvsサンフレッチェ広島 |
会場 | 鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム |
日時 | 12月4日(土)14:00 |
徳島ヴォルティスのチーム状況
最終節をホームで迎える徳島は、崖っぷちの状況からFC東京に2対0で勝利し、前節は残留争いの直接的な相手である湘南に1対0で勝利した。この結果、徳島と湘南は勝ち点36で並び、残留するためには徳島(勝利または引分)、湘南(引分か負け)が条件となった。具体的に言及すると、徳島が引き分で湘南が負けた場合、勝ち点37と36で逆転残留。共に引き分けた場合は勝ち点で並ぶが、得失点差が徳島(-19)、湘南(-5)で逆転は難しい。湘南が今節ガンバ大阪に勝った場合も順位は変わらないため、徳島のJ2降格は濃厚だ。ただし、徳島と湘南が揃って勝った際に、15位の清水エスパルスがセレッソ大阪に負けていると、3チームが勝ち点39で並ぶ。そして、清水の得失点差は現在-18のため、徳島はこの試合の結果次第で逆転できる余地がある。
いずれにせよ、勝利を目指す他ない状況だ。今節対戦する広島とは5月に対戦し、徳島が敵地で1-0で勝っている。この試合は岸本武流がゴールを挙げた。前節の決勝弾も岸本。今節も岸本のゴールに大いに期待したい。ホームで勝ち点を掴んで残留を決めサポーターと共に喜びを分かち合えるか。
サンフレッチェ広島のチーム状況
対する広島は直近5戦未勝利中(1分4敗)と絶不調に陥っている。5試合で2得点8失点という戦績が、攻撃陣の得点力不足という不調の原因を物語る。前節は塩谷司がゴールしたが、一歩及ばす東京に1対2で敗戦。10月26日に前指揮官の城福浩氏が退任して沢田謙太郎氏が引き継いだが、監督交代で何も改善されていない。来シーズンは新指揮官としてドイツ国籍を持つミヒャエル・スキッペ氏の就任が決まっている。最終節で悪い流れを切って来シーズンにつなげられるか。
徳島ヴォルティスvsサンフレッチェ広島の過去の対戦戦績
通算対戦成績(全6試合)
徳島ヴォルティス 1勝
サンフレッチェ広島 5勝
ドロー 0回
徳島ヴォルティスのホーム戦
徳島ヴォルティス 0勝
サンフレッチェ広島 2勝
ドロー 0回
(リーグ戦・カップ戦合計)
ブックメーカーの徳島ヴォルティスvsサンフレッチェ広島の勝敗予想オッズ
ブックメーカー | スポーツベットアイオー |
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勝敗予想オッズ | 徳島ヴォルティス @2.18倍 ドロー @3.30倍 サンフレッチェ広島@3.35倍 (12月2日13:00時点) |
ブックメーカー「スポーツベットアイオー」の勝敗予想オッズでは、ホームの徳島ヴォルティスが2.18倍、ドローは3.30倍、アウェイのサンフレッチェ広島が3.35倍で、徳島の見込みが高い。
徳島ヴォルティスvsサンフレッチェ広島の戦術や展開考察
最後に徳島と広島の戦術について考察していこう。ホームの徳島は4-1-4-1を採用し、アンカーの岩尾を経由して前線の垣田のポストプレイから攻撃する、という展開が多い。垣田は背負った状態から味方に預けるだけでなく、強引に前を向く力強さもあり何度もチャンスを作ってきた。更に、2列目からは藤田がセカンドボールを拾い、サイドでは宮代が時間を作りながらサイドバックの岸本と連携し局面を打開する。徳島の一番のストロングポイントはセットプレーだ。前節でもセットプレーから絶妙なサインプレーを魅せ、宮代のボレーシュートを最後は岸本が押し込むといった形で執念のゴールを決めた。今節もこのセットプレーがポイントとなるだろう。
一方の広島は、沢田体制になって3-4-3-や4-5-1など試すものの、結果がついてこない状況だ。前節のFC東京戦ではコーナキックを塩谷がボレーで決めたが、それ以外では思うような形が作れず逆転ゴールを許す展開となった。最終節は残留に向けてモチベーションの高い徳島が優位と見えるが、両チームセットプレーがカギとなりそうだ。
最後に笑うのはどちらのチームなのか注目したい。