7月末の注目カードは、ストライカーを放出して攻撃に不安を残す北海道コンサドーレ札幌と、2連敗を脱したガンバ大阪の一戦だ。この試合は、開幕直後にガンバの選手がコロナ感染した影響によって延期となった第4節のカードである。勝ち点3をもぎ取るのはどちらのチームか。
北海道コンサドーレ札幌vsガンバ大阪の試合情報
概要 | 明治安田生命J1リーグ第2節 |
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試合 | 北海道コンサドーレ札幌vsガンバ大阪 |
会場 | 札幌厚別公園競技場 |
日時 | 7月30日(金)18:00 |
北海道コンサドーレ札幌のチーム状況
ホームで迎える札幌は今季20試合中8勝5分7敗の10位。札幌の7月のリーグ戦を振り返ると、21節の徳島戦に1対0で勝ち、22節の仙台相手には1対1で引き分けた。また、天皇杯3次ラウンドでは、格下の長崎に1対2で競り負けて次戦進出を逃した。
今季12ゴール挙げていたアンデルソン・ロペスが中国の武漢足球倶楽部に完全移籍をしたことで、攻撃のクオリティーが低下が懸念されている。
今節の注目選手はチャナティップだ。彼は欧州のクラブからもオファーが届いていたと噂されたが、現実的にはJリーグに専念するだろうと、最近のニュースで報じられた。
チームでは今季トップ下に13試合出場し、攻撃の中心選手としてチームに貢献している。ロペスがいなくなった今、チャナティップがチームを引っ張っていくことになるだろう。
他には右サイド・トップ下・フォワードと複数のポジションをこなす攻撃的ミットフィルダーの金子拓郎にも期待したい。金子はキレのあるドリブルが持ち味で、統計データによると、全チーム全プレイヤーの中でドリブルによるチャンス構築率が最も高い。
今節はこの2人の攻撃に注目だ。
ガンバ大阪のチーム状況
対する大阪は今季19試合中5勝5分9敗の15位。直近の試合をみると、6月に行われたACLグループリーグは2勝3分1敗で敗退。その後リーグ戦は福岡に1対0で勝利したが、続く神戸と鹿島には敗れた。しかし、2連敗のあと前節の大分戦で劇的な逆転勝利をおさめて3連敗を阻止し、降格圏を脱した。
ここ数試合は先制されることが多く、2連敗後にはセンターバックの昌子源は『後ろが我慢する状況で我慢できなかったことに責任を感じている。怪我人も多くいる中でみんなで力を合わせてやっていきたい』と語る。確かに、チームとして我慢強く試合を組み立てることが出来ていなかったことがこの2連敗の要因のようだ。
前節も先制されたが、宇佐美貴史がチームを救った。宇佐美は後半アディショナルタイムにクロスの折り返しをボレーで大分ゴールに突き刺し、連敗を脱した。今節も彼のアグレッシブなプレーに注目が集まるだろう。
他には、今季4ゴールを挙げているフォワードのパトリックや前節同点ゴールを決めたレアンドロ・ペレイラにも期待がかかる。
北海道コンサドーレ札幌vsガンバ大阪の過去の対戦戦績
通算対戦成績(全27試合)
北海道コンサドーレ札幌 7勝
ガンバ大阪 15勝
ドロー 5回
ガンバ大阪のホーム戦
北海道コンサドーレ札幌 6勝
ガンバ大阪 5勝
ドロー 2回
ブックメーカーの北海道コンサドーレ札幌vsガンバ大阪の勝敗予想オッズ
ブックメーカー | スポーツベットアイオー |
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勝敗予想オッズ | 北海道コンサドーレ札幌@1.86倍 ドロー @3.65倍 ガンバ大阪@4.00倍 |
予想 | コンサドーレ札幌 |
ブックメーカーによる勝敗予想オッズをみてみると、ホームのコンサドーレ札幌が1.86倍、ドローが3.65倍、アウェイのガンバ大阪が4倍で、ホームの札幌に評価は偏っている。
札幌にとってこの試合は20日ぶりの公式戦となる。中断期間でチームがどれほど仕上がっているのか未知数だ。一方のガンバはACLの戦いから帰国後、7月17日以降ほぼ3日ごとに試合を行なっており、疲労が懸念される。
直接対戦を振り返ると、直近2試合はG大阪がコンサドーレに連勝しているため、心理的にはやりやすいだろう。だが、今季ここまでの統計データにおいて、攻撃回数、パス、ドリブル、シュート、ボール奪取など主要項目ではすべて札幌がガンバを上回る。不確定要素も多いが、概ねデータどおり、札幌優位で進むのではないだろうか。
(オッズはスポーツベットアイオーの7/29/18:50のものを抜粋しています)