J1第9節の一番の注目カードは、9戦無敗で首位を独走中の川崎フロンターレと、ここ5試合無敗で6位につけるFC東京だ。この両チームの対決は『多摩川クラシコ』と呼ばれるライバル同士のダービーマッチであり、例年熱い試合が繰り広げられる。
FC東京vs川崎フロンターレの注目選手や過去戦績
概要 | 明治安田生命J1リーグ第9節 |
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試合 | FC東京vs川崎フロンターレ |
会場 | 味の素スタジアム |
日時 | 4月10日(日)14:00 |
ホームのFC東京は、リーグ戦8試合で4勝3分1敗の6位。総得失点は14得点11失点で、得点数は全チーム中2位だ。後述の1位フロンターレが22点で大きく差が開いているが、1試合平均1.8ゴールは良い数字と言える。一方で計11失点、1試合平均1.4失点は全チーム中12位の記録で、下から8番目に多い。また、トップ10圏内では10位浦和の12失点の次に被弾している。ここには、昨シーズン終盤に故障して戦線離脱している守護神の林の不在も関係しているのかもしれない。失点パターンではショートパスやクロスからの失点が多い。そして、今回の試合では前節一発退場を受けたDF渡辺剛の不在も大きな懸念材料となる。ここまで7試合に出場していた守備の要がが出れないことは大きな痛手だ。攻撃面では、シーズン5ゴール挙げているディエゴオリベイラに引き続き期待がかかる。前節はクロスのボールからとPKの2ゴールで勝利に貢献した。
対するフロンターレは9試合行って8勝1分の無敗、22得点4失点で首位を独走中だ。今シーズンも爆発的にゴールを量産しており、2位と8も差をつけている。22得点中クロスからが10ゴール、ショートパスが5ゴールで、得点者はレアンドロ・ダミアンが6ゴール、小林悠4ゴール、三笘薫、家長昭博が3ゴール、旗手怜央と遠野大弥が2ゴール、脇坂泰斗が1ゴールとオウンゴールが1つ。1試合あたりのボール奪取、攻撃回数、パス回数、シュート回数はリーグトップ、クロス本数は2位、ドリブルは3位で、前線の厚さがデータにも現れている。一方、守備での懸念があるとすれば、守護神のチョン・ソンリョンが第2第3腰椎横突起骨折と診断されて出場できないことだ。
両チームによる過去のリーグ戦とルヴァンカップを含めた対戦成績は、全40試合で東京が12勝、フロンターレが19勝、9ドローだった。東京はホームで7勝、フロンターレは敵地で12勝している。直近を振り返ると、直前回は等々力でフロンターレが2-1で勝ち、その前は同スタジアムでのルヴァンカップの試合で東京が2-0で勝っている。その前、昨シーズン7月の東京のホームゲームは4-0でフロンターレが圧勝した。
ブックメーカーのFC東京vs川崎フロンターレの勝敗予想オッズ
(4月10日15:00時点)
ブックメーカーのオッズをみると、ホームのFC東京が5.00倍、ドローが4.10倍、アウェイの川崎フロンターレが1.67倍で、フロンターレの方に評価が偏っているようだ。今回、東京は守備の中心である渡辺を欠いていること、フロンターレの前線は変わらず調子が良いことから、後者がゴールを奪う可能性は高い。
フロンターレはチョン・ソンリョン不在だが、前述のボール奪取率がリーグ1位、さらに被シュート率3位、セーブ率はリーグ全体19位で、相手が最終ラインに到達できていないことが伺える。加えて、東京は1試合平均パス本数が19位、試合中の全選手の総移動距離はワースト。東京がフロンターレゴールを脅かすには、これまで以上の積極性が求められるだろう。
2021年最初の多摩川クラシコを制するのはホームの東京かアウェイのフロンターレか。
ブックメーカー | スポーツベットアイオー |
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勝敗予想オッズ | FC東京 @5.00倍 ドロー @4.10倍 川崎フロンターレ @1.67倍 |
予想 | 川崎フロンターレ |