J2第36節の2つ目の注目カードは、J3降格圏19位の愛媛FCと、2位で磐田を追走する京都サンガFCの対戦だ。京都と磐田の勝ち点差はわずか2。1試合で逆転できる射程圏内だ。愛媛は勝ち点を積み上げて降格脱出を狙う。
愛媛FCvs京都サンガFCの試合情報
概要 | 明治安田生命J2リーグ第36節 |
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試合 | 愛媛FCvs京都サンガFC |
会場 | ニンジニアスタジアム |
日時 | 10月30日(土)14:00 |
愛媛FCのチーム状況
ホームで迎える愛媛は今季35試合で7勝12分16敗、勝ち点は33の19位。このままだと降格してしまう。ただし最下位22位の相模原が30、16位のレノファ山口が34のため1試合で順位が入れ替わる混戦状態だ。いずれにせよ勝ち点を積み上げていくしかない。
直近の試合を振り返ると、33節の長崎戦に0対2で負けたあと、敵地で琉球に1-0で勝利、そして前節はトップの磐田と2-2で引き分け、貴重な勝ち点1を獲得した。
得点源は藤本佳希(10点)、川村拓夢(7点)、吉田眞紀人(5点)ら。なかでも川村は前節の磐田戦で0-1からの同点ゴールを挙げる活躍を見せた。
今節は秋元陽太、前野貴徳の2名が欠場予定となっている。
京都サンガFCのチーム状況
一方の京都は今季35試合で21勝9分5敗の2位。磐田とは2差、3位の甲府とは6点差で、すぐに3位転落はないが、きっちり勝ってトップにプレッシャーを与えたい。直近の3試合は負けていないものの、前節、前々節は格下相手に引分けで終わっているため、気を引き締めたい。
京都の得点トップはピーターウタカの18点。リーグ得点王は磐田のルキアン(20点)で、2ゴール差で追いかけている。他には、宮吉拓実(8点)、ヨルディ・バイス(5点)らも前線で結果を残している。
今節の欠場見込みはゼロ。優勝に向けてベストメンバーで臨むと予想される。
愛媛FC vs 京都サンガFCの過去の対戦戦績
通算対戦成績(全25試合)
愛媛FC 7勝
京都サンガFC 14勝
ドロー 4回
愛媛FCのホーム戦
愛媛FC 4勝
京都サンガFC 7勝
ドロー 1回
(リーグ戦・カップ戦合計)
ブックメーカーの愛媛FCvs京都サンガFCの勝敗予想オッズ
ブックメーカー | スポーツベットアイオー |
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勝敗予想オッズ | 愛媛FC@6.00倍 ドロー @3.65倍 京都サンガFC@1.55倍 (10月28日13:00時点) |
予想 | 京都サンガFC |
ブックメーカーの勝敗予想オッズを見てみよう。スポーツベットアイオーではホームの愛媛FCが6.00倍、ドローは3.65倍、アウェイの京都サンガFCは1.55倍となっていて、京都の見込みの方が圧倒的に高い。
愛媛FCvs京都サンガFCの戦術や展開考察
今季の愛媛は4-1-2-3または3-3-2-2で戦ってきた。固定メンバーを作らず、相手次第で選手を変更しながら試合に臨んでいるが、良く言えば層が厚いと言えるし、悪く言えば中心選手がいないとも取れる。いずれにせよ、川村や藤本らは中心を担うキープレイヤーだ。愛媛の得点はセットプレーからが最も多く、全体の3分の1を占める12得点挙げている。ゴール前でファールを得たらチャンスかもしれない。
一方の京都は4-1-2-3の攻撃的な布陣を用い、3トップのウタカ、宮吉、松田の3枚看板でゴールを量産してきた。中央の強度が高いが、クロスボールからも12得点挙げているため愛媛にとってはサイドも脅威だ。
シュート、ドリブル、パスなど攻撃全般のスタッツは京都の方が高いが、一方で守備の被攻撃回数は愛媛の方がややパフォーマンスが良い。しかし、京都の強力なアタッカー陣を愛媛が封じるのは難しいのではないだろうか。また、愛媛と京都の直接対戦は京都が3連勝している。この点も心理的なアドバンテージとなり、京都が敵地で勝利をおさめる可能性が高いと考えられる。