MLB2022のレギュラーシーズンも残りわずか。
シーズン終盤で注目を集めるのが、大谷翔平とアーロン・ジャッジによるMVP争いです。
MVP候補には、ホセ・ラミレス、ボ・ビジェットと今シーズンのMLBを沸かせた名前が連なります。しかし、大手ブックメーカー「bet365」のオッズでは、ラミレスは251倍、ビジェットが251倍と、実質人気2位の大谷と1位のジャッジによる一騎打ちといえる状況です。
大谷の現在のブックメーカーオッズは19倍。ジャッジが1.02倍と圧倒しますが、果たして大谷が逆転で2年連続のMVPに輝けるのでしょうか。両者の差と大谷がMVPを獲得する条件について考察していきます。
大谷とジャッジの差は?
巷で繰り広げられる「MVP論争」ですが、両者を分ける差はどこにあるのでしょうか。結論からいうと、両者の最も大きな差はインパクトにあるといえるでしょう。
大谷は、史上類を見ない記録へと挑戦しており、18日の試合では投手として13勝目を挙げました。打者としては、リーグ4位の34本塁打、リーグ5位の89打点挙げています。また、OPSではジャッジ、アルバレスにつぐ第3位に名を連ねており、シーズンが違えば満場一致でのMVP獲得をなし得たかもしれません。
しかし、今シーズンの大谷を超えるインパクトを残しているのがジャッジといえるでしょう。ジャッジは、ここまで本塁打59本とア・リーグ最多本塁打記録の61本まであと2本と迫ります。また、打率では1位のルイス・アラレスに1厘差に迫る.316、打点は127でリーグ1位を独走状態です。三冠王も現実味が増してきており、歴史に名を残すのに相応しい活躍を見せています。
大谷も今シーズンはベーブ・ルース以来となる二桁勝利二桁本塁打を達成しましが、本塁打争いに加われなかったことやチームの低迷により昨年以上の衝撃を感じなかったのが正直なところです。
そのため、両者ともMVPに相応しいがここまでインパクトを残しているのはジャッジというのが、両者の大きな差となりオッズに現れているといえるでしょう。
大谷のMVP獲得の条件
ここまでジャッジが圧倒するMVP争いですが、大谷がMVPを獲得する可能性がゼロというわけではありません。
ここからは、大谷がMVPを獲得するのに必要な条件について考えていきます。
- 15勝40本塁打
- 史上初のダブル規定到達
- ジャッジが本塁打記録達成ならず
15勝40本塁打
まず、大谷がMVPを獲得する最低ラインとなりそうなのが、今季15勝と40本塁打。
エンゼルスの残り16試合で2勝、ホームラン6本とかなり厳しい条件ですが、ジャッジを超えるインパクトを残すにはこれくらいの成績が求められそうです。
史上初のダブル規定到達
打者として規定打席に到達している大谷ですが、投手としてはあと14イニングで規定投球回に届きます。もし、規定投球回に到達すれば、史上初となるダブル規定到達を達成します。
残り試合数を考えると、大谷の先発登板は残り2〜3回。上述した15勝を達成することができれば、記録達成に大きく近づきそうです。
ジャッジが本塁打記録達成ならず
最後に最も難しいのが、ジャッジが本塁打記録を達成しないという条件です。
逆にジャッジ側からすると、残り2ホーマーでMVP濃厚、3ホーマーで新記録樹立なら鉄板といったところでしょうか。
また、もし本塁打記録達成とならずとも三冠王に輝けば文句なしでMVP獲得といえ、オッズ通りジャッジが圧倒的に有利な立場といえるでしょう。
*オッズはbet365の9月19日11時時点のものを掲載しています